出版社内容情報
城山三郎、丸谷才一などこの作家を愛してやまぬ諸氏が綴る魅力の源泉。さらに対話、講演、インタビュー等で構成した愛読者必携書
内容説明
城山三郎、丸谷才一、中野孝次、井上ひさし、常盤新平、尾崎秀樹といった、藤沢時代小説をこよなく愛する人びとが綴った三十篇。読み巧者による類まれなる作品解説であり、藤沢文学の魅力の源泉を読み解くための貴重なガイドでもある。さらに藤沢氏自身の講演や対話、インタビューなどを加えて構成したファン必携の一冊。
目次
一作一作が勝負(向井敏)
モノクロームの魅力(駒田信二)
故郷の味(丸谷才一)
作家的肉体―『暗殺の年輪』(駒田信二)
負のロマン―『又蔵の火』(常盤新平)
佐知の魅力―『用心棒日月抄』(常盤新平)
爽快なユーモア―『用心棒日月抄』(丸元淑生)
人肌のぬくもり―『一茶』(藤田昌司)
闇を透視する目―『驟り雨』(有明夏夫)
アンソロジーは中継駅―『橋ものがたり』(井上ひさし)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うーちゃん
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全集の月報やら文庫本に載った解説を集めた本。まとめて一気に読むと、文芸評論家の文章が結構うまいことに気づく。読んで良かったのは、そういった解説よりも、生まれ年が昭和2(1937)年と同じである城山三郎と藤沢周平の対談や、藤沢へのインタビュー記事だった。この世代がどういう思いで物語を書いているかがよく分かる。2013/03/15
夢仙人
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面白く読めた。2021/06/17
ゴリゾウ
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文藝春秋編/城山三郎、丸谷才一、中野孝次、向井敏、井上ひさし、出久根達郎など藤沢文学を愛してやまぬ諸氏が綴った魅力の源泉。さらに対話とインタビュー、講演で構成した愛読者必携の書。(Amazon.co.jp) #20142012/04/29