出版社内容情報
兵隊は戦場を歩いて移動し、行く先々で飯を炊いた──真珠湾から半世紀、軍事大国であった当時の日本陸軍をいま振り返ってみると
内容説明
太平洋戦争が始まった年から50年たつ。日本はこの戦争で兵だけで200万人を死なせた。いま時間が、民族の苛酷な記憶を風化させようとしている。日本陸軍の兵隊は、戦線へ足でゆくしかなく、必要な物は現地で調達し、貧弱な兵器で戦い、死んでいったのであった。軍事大国日本とは何だったのか、50年後の世代として考えてみよう。
目次
日米間の圧倒的な国力の違い―総論
第1部 兵隊の生活(内地で)―入隊から出征まで
第2部 兵隊の戦闘(戦地で)―飢えと闘い、武器もなく
第3部 兵隊の戦後(シベリアで)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kazuo
1
四半世紀前の太平洋戦争に対する日本の雰囲気を良く反映している。「あれは、あの戦争は遠い過去のものであり、特別なことだったのだろうか。本当に今の私たちとは関係ない異種の現象だったのか。もし、そうだとしても、私たちの中にまたあの異種(エイリアン)に変化する何かがありはしないだろうか。」と問いかけ、「つまり、ふつうのお父さんを凶暴な人間に変えてしまうものが「戦争」なのである。」と結論している。何でも戦争(戦争は悪)という一語に押し込めていては何の解決にもならないのでは。2015/05/25
まっくす
1
眉唾な話が多かったけど面白かった。 それにしても、著者説明の「女性を中心とした、好奇心旺盛な歴史好きグループ」ってのは胡散臭すぎるのでどうにかならんのか。2012/10/01
naftan
0
著者紹介に書いてあるとおり、歴史好きレベルの内容2015/06/09
Gen Kato
0
「入門」の書名にふさわしく、緻密な資料というよりはエピソード主体の一冊。2013/10/20
産廃屋
0
読めば陸軍が嫌いになること間違いなし。書いてあることが軒並み本当だから仕方ないのだが。2010/01/07