出版社内容情報
吉田健一、金子光晴らの極貧話、東郷青児画伯の仰天色ざんげを始め、徳川夢声、内田百閒などなど奇妙な人たちの奇妙な話がいっぱい
内容説明
今は昔、世の中がのんびりとしていた頃には、一風変った人々が随分といたものです。宰相の御曹子でありながら貧乏生活を余儀なくされた文学者、お金もないのに欧州留学を決行する画家、一日五百首の和歌を詠んだ怪僧をはじめ、作家、詩人、落語家、役者など規格はずれでありながら魅力あふれる人物たちの珍談、奇談の数々。
目次
わがアイデア母さん
酒と女と貧乏と
ヘソのない女
飲む打つ買うの天才・青山二郎
宰相御曹子貧窮す
カツドウ屋奇人伝
ブンヤ奇人伝
女遊びは芸のコヤシや
歳末貧窮ばなし
怪僧・出口王仁三郎
わが色懴悔
渋沢一族
愛すべきドロ亀・垢石一代記
酔いどれ貴族・笑福亭松鶴
うちの宿六
一刀斎の麻雀
やくざアルバイト
獅子文六行状記
夢声“アル中人生”の泣き笑い
実説百〓記
狂気の文学者・永井荷風
貧乏三詩人大座談会(金子光晴・山之口獏・草野心平)