文春文庫
喪服の折鶴

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167214234
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

慶事に用いられる折鶴「妹背山」を黒と白に塗った脅迫者。嘴には「近日参上」の文字が…。表題作他、脚のある珍しい折鶴を持ってきた女性刑事の悩み(「『立ち鶴』の迷い」)、自殺した患者の病室に飾られた「昔男」という折鶴(「折鶴の過去」)等全九篇。折紙が趣味の退職刑事が次々と事件を解決する異色の連作推理。折紙対談を併録。

著者等紹介

佐野洋[サノヨウ]
昭和3(1928)年、東京に生れる。28年、東京大学心理学科卒。読売新聞社に入社。34年、退社して作家活動に入る。40年、「華麗なる醜聞」で日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiDON

30
趣味が折り紙の退職した刑事の元に持ち込まれる、折鶴にまつわる謎の数々。安楽椅子探偵の典型でしょうか。とても丁寧に織り上げられた短編は、派手な面白さはなくとも、安心して読めます。巻末のインタビューで、折り紙は佐野さんご本人の趣味でもあるそうで、なるほど一折り一折り丁寧に折っていくように、書かれた物語なんですね。「龍の餌」「折鶴の入院」がとても良かった。こういう油断ならない作品が入っているのが、佐野さんの短編集の魅力です。「逃げたキリン」も予想外のラストに思わず微笑んでしまった。2015/10/04

roomy

25
初佐野洋作品。折り紙にまつわる謎を持ち込まれ解決していく末次元刑事部長。話は面白いのですが短編で少し物足りなかったです。ずっと浅見シリーズを読んでいるせいかもしれません。面白かったので長編があれば他の作品も読んでみようかな。2016/02/05

ちょん

6
読んでから前作があることに気付きましたが、楽しめました♪ 一昔前の捜査も面白い‼2016/02/17

竜王五代の人

1
この先生の単著も初、だと思う。折り鶴とその亜種にまつわる事件を、その筋の専門家とみこまれて次々と頼まれる定年退職刑事の話。ここまでマニアックな事件専門とくるとミステリーの主人公はなぜ次々と事件に巻き込まれるのか、などと悩むのがバカバカしくなる。「逃げたキリン」「折鶴の恩返し」のように舞台を妙にぐちゃぐちゃにしただけで理が通ってないようなものもあるものの、だいたいは読みやすく、折り鶴もそれぞれ妥当に事件に関わるので安打と言っていいのでは。2022/01/06

ゆうはる

1
ちょっとハズレ2012/03/07

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