文春文庫<br> 不思議の果実―象が空を〈2〉

文春文庫
不思議の果実―象が空を〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167209117
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

インタヴュアーの役割のひとつは、相手の内部の溢れ出ようとしている言葉の湖に、ひとつの水路をつなげることなのかもしれない…。彼ないし彼女を理解しつくしたいと願いつつ、人と会う。胸揺さぶられる一瞬を期待し、ボクシングを、映画を、オリンピックを見る。デビュー以来、飽くことなく続く「スタイルの冒険」。

目次

水路をつなぐ―会う(兄貴分;オーケーよ;知恵の木;幻の「西四十三丁目で」 ほか)
不思議の果実―見る(挽歌はもう歌えない;自己の再生という幻想;さらさらとした悪夢;映画のための風景 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

489
タイトル…不思議「な」果実じゃないんだよなぁ、などと思いつつ。90年代の著者のエッセイ集第二弾らしい。中には講演した内容もあるのかな。さまざまな人へのインタビュー、天才歌手・美空ひばり、永遠のマドンナ・吉永小百合へのそれは三十年を経た現在読んでも旧びない。ほかに映画評やスポーツ観戦評、彼が当時書いた名作の合間の日常などなど。最近の著作は目にする機会がないが、お元気でお過ごしなのだろうか。『深夜特急』も懲りずに再度手に入れたので、ゆっくり再読したい。2026/04/01

ふじさん

85
インタビューの役割とは?相手の内部の言葉の湖に、水路をつなげることかもしれない…。彼のスタイルが垣間見れる。「女優」の吉永小百合のインタヴィュー、常に普通を意識した生き方が浮き彫りになる。「秋のテープ」の美空ひばり、スーパースターの知られざる素顔が垣間見れた。「三枚の写真」では、戦争写真家のキャパの伝記を翻訳する仕事を得て、キャパの人間像に問い直す観点から書かれた文書が読ませる。キャパの生き方を再認識するきっかけを貰えた。「持てる者と持たざる者と」は、「一瞬の夏」のカシアス内藤の話、後日談もあり読めた。2023/09/18

KAZOO

84
沢木さんの1990年前後に書かれたエッセイをまとめたものです。三分冊(「象が空を」という1冊のものを)に分けたもので、この巻では「会う」と「見る」という分野に大別されてそれぞれ当時の状況が思い出されます。「会う」では吉永小百合や美空ひばりのインタビューの様子が語られます。ただ東ベルリンで聴いた「雨音はショパンの調べ」の原曲から小林麻美からもらったレコードについての話が一番印象に残りました。2025/04/08

よし

5
沢木の魅力とは、「その自由な発想、たくましい生き方、さらにさまざまな世界に入り込み、それを巧みに表現していくその姿。」「偶然は誰にでも訪れる。その偶然にどう反応するかで、その後の人生が大きく変わってくる。」それを体現した人といくことか。「持てる者と持たざる者」はおもしろかった。カシアス内藤が、なぜ世界チャンピオンにならなかったか。アリがフォアマンに勝った奇跡の試合と比べていく。 「三枚の写真」で、ロバート.キャパの人生をみごとに切り取ってしまう筆の確かさ。やはり今度も引き込まれていく。 2019/07/25

Yasutaka Nishimoto

2
インタビューにまつわるエッセイ。芸能人からスポーツ選手まで幅広い。ヘルシンキの世界陸上、ロサンゼルスオリンピック、カシアス内藤との関わりが面白く読めた。2018/07/28

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