文春文庫
路上の視野〈1〉紙のライオン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p
  • 商品コード 9784167209056
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ノンフィクション作家として常に方法論を摸索し、清新な作品で坪判を呼んできた著者が、何故書くのか、取材の体験談、ニュージャーナリズム等について真摯に話る

内容説明

ノンフィクション作家として常に方法論を真摯に模索し、清新な作品で評判を呼んできた著者が、なぜ書くのか、体験的取材論、ニュージャーナリズム等について率直に語るエッセイ。

目次

紙のライオン―方法(なぜ「わたしら」を書くのか;完成と破壊;ニュージャーナリズムについて;可能性としてのノンフィクション;武器としての寛容さ)
アスファルトの鼓動―時代(匂いと挿話;著作としての日本列島改造論;センチメンタル・ジャーニー;悪役をつくる;死の影)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

42
私はあまり好きでないが、沢木耕太郎らしい本のように思う。2010/05/08

makimakimasa

7
若い頃の一人称が「ぼく」なのが新鮮。解説でも指摘されていたが、「私」への転換は主体と対象の距離感や、力ある文体への根本的な変容だという。神の視点でシーンを描く事の足枷としての「事実への倫理観」、それをエネルギーに「虫の歩みの中で鳥の視線を持つ」、又あくまで事実の断片を選んで提出する「仮説」であると自覚する事。取材を通した出会いに嫌な人はいない、人を傷付ける文章は書きたくない、ネタを探しながら生きる人は寂しい、他者との会話を情緒的にしか覚えていない日本人の画一的文化状況等、著者のジャーナリズム論が分かる。2022/04/03

すいへい

5
「可能性としてのノンフィクション」で『一瞬の夏』について言及。ノンフィクションのライターとしての考え、スタンスがわかる。2020/06/12

葉芹

5
母の検査の付き添いにて。あぁ会ってみたいな。きっと恋するだろうなあ! 作家さんにそういう想いを持つのは初めて。2012/05/15

Yasutaka Nishimoto

3
著者の感想には、読んでいて古さを感じないと書くことが多い。1977年頃の文章が多く、ネタ的には古いんだろうけど、何故か新鮮に読むことができる。この本も買ったのは随分前だったという記憶もあるが、自分が年をとった分、すらすら読むことができるのだろう。いつも、取材の相手との語りが優しくて、どうもそれを期待してしまうのだけれど、今回の井上陽水との対談とその後のやり取りはなかなか緊迫していたように思う。沢木さん75歳、井上陽水74歳、この後、対談してるんでしたっけ?2023/07/31

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