出版社内容情報
日本の英語教育はこのままでいいのか。その歴史、現状、展望から上達法までを論じ、海外にまで反響をよんだ日本人必読の大論争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
25
日本では、明治初期には英語力の不満の声が少なかったが、末になるとその声が大きくなってきたという。それは英語力が落ちたということよりも、国内での学問が成熟し、日本語ですべて教育できるレベルになったことで、外国語の必要性が薄れたから、という論については、他の本でも読んだことがある。この意見に基本的には賛成であり、学問が母国語だけで教えられるのだから、英語力が低くなるのは当然であり、逆に植民地化されなかったことに対して日本という国の底力を感じる。英語は本当に必要な人だけやればいいと思うのは、僕だけだろうか?2013/07/09
Miyoshi Hirotaka
17
同世代の知の巨人によるレベルの高い論争。明治から戦後の環境変化も議論の対象で論点は50年過ぎても色褪せない。現代との変化点は、家族とのコミュニケーションでも文字主流になったこと、メディアの情報の質が低下したこと。従い、相手に合わせた達意の文が書けること、正確に読解しても内容を鵜呑みにしないリテラシーが追加になる。我国は母語教育だけで博士号が取れ、ノーベル賞受賞者を輩出し、世界的な知の向上に貢献する一方で千年前の古典や詩歌が読める文化的基盤を持つ。この言語インフラを維持、発展させ次世代に継承することが課題。2026/07/05
猫丸
14
冒頭A4ペラ一枚におさまりそうな平泉の提言から始まる。これがいつものヤツ、つまり産業界からの要請に従った英語実用論に見えるから、渡部も余裕を持って「国民的ルサンチマン由来の妄言」と一蹴しようとした。ところが平泉、単なる木端官僚上がりじゃなく相当の知性派。反論に打って出る。ここから数度の応酬を経て問題点が浮き彫りになったわけだから、論争としては珍しく実のあるものだ。論争の勝敗に絞れば平泉の勝ち。渡部は意外な難敵に防戦一方となり、自己の論旨の変転を糊塗する違反行為を重ねた。これは著しく説得力を毀損する。2020/05/05
Riopapa
6
21世紀になって、日本の英語教育はどちらかと言えば、平泉氏の案の方へ近くなってきている。とは言え、平泉案ほど徹底しておらず、中途半端な感がある。お二人に今の状況をもう一度、論じてほしい。2015/08/23
bombo9196
3
どちらかの意見に賛成、というよりはどちらの意見も一理あって面白い議論だなあと感じた。英語教育という分野を勉強するなら欠かせない1冊。2013/11/18
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