内容説明
「お願い、専業主夫になって」。草薙雄大、三十三歳。突然の失業のうえにオヤジ狩りにあった翌日、妻・鮎美が思い詰めた表情で囁いた。戸惑う雄大を襲う更なる災難。東京郊外のマンション暮らしの中で、些細な事から深く憎悪されていたことを知らない二人に正体不明の悪意が牙を剥く。ついに鮎美が誘拐されて…。
著者等紹介
柴田よしき[シバタヨシキ]
昭和34(1959)年、東京生まれ。青山学院大学卒業。平成7年、女性刑事村上緑子が主人公の長篇「RIKO―女神の永遠」で第15回横溝正史賞を受賞。新警察小説としても、性愛小説、恋愛小説としても絶賛を浴び、衝撃のデビューを果たす。幅広い作風と旺盛な筆力に定評がある
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