出版社内容情報
投資組合を経営する「わたし」は、翳を持つ風俗嬢サクラに強く惹かれていく。彼女が抱えている「秘密」とは? 傑作長編恋愛小説。
人は他者を所有することはできない。だからどうしようもなく求めてしまう――
投資組合を経営する西崎は、五反田の風俗店に勤める「サクラ」と客として出会う。やがてプライベートで会うようになるうち、彼女は加奈子という本名と、?T型糖尿病という難病を患っていることを西崎に打ち明ける。濃厚な死の予感をまといながら、二人の逢瀬は二年半続き、突然断ち切られた――。そして西崎に残されたのは、加奈子とやりとりした六百四十三通のメールだった。加奈子からの文面は、いつも同じ言葉で結ばれていた。「心はあなたのもとに」。
限りなく切ない、著者渾身の長編恋愛小説。
内容説明
投資組合を経営する西崎は、風俗嬢「サクラ」と客として出会う。香奈子という本名の彼女は、難病・1型糖尿病を患っていた。二人の逢瀬は二年半続き、突然断ち切られた―。西崎の手元には、香奈子からの六百四十三通のメールだけが残された。この時代に生きる男女の「愛」の形を問う。著者渾身の長編小説。
著者等紹介
村上龍[ムラカミリュウ]
1952年、長崎県佐世保市生まれ。武蔵野美術大学中退。大学在学中の76年に『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。81年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、98年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、2000年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、05年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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