出版社内容情報
愛に傷つきながら、マッサージを見過ぎに都会の片隅でひっそりと生きる女の清らかな命のかたちを優しく描いた表題作他六篇を収録
内容説明
東京・新宿の老舗の娘だが、わけあって家を出、マッサージ師になったという嘘に、客たちは簡単にだまされる。そしてこんな嘘をつくきっかけとなった野球選手との出会いと別れ。愛に傷つきながらも、都会の片隅でひっそり生きる球子。人生は哀しく、つらいが、いとしい。表題作以下六篇、作者の目が暖かい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
霜月什緑
0
タレントとしての「うつみ宮土理」さんのイメージは捨てるべきです。偏見･先行イメージを持って読書に挑むことがどんなによくないことか身に染みました。綺麗な文章中に人間の恐さが見え隠れしていて､よく纏まっていて盛り上がりに欠ける作品はあるものの､癖になります。2013/09/24
