出版社内容情報
京都に暮らして12年になる筆者の目は「観光」から「探訪」に進化した。火と水、京都の12カ月から美しい陰影を描き出す珠玉のエッセイ。
内容説明
京都に移り住んで12年、町家に暮らして7年が経ち、見える風景も変わっていった。12カ月を通じ移りゆく京の姿を、五感でとらえられるようになった。京都に降り立つ人に「ああ、来てよかった」と思ってもらえるように、この町をより深く見つめて気づいたことを、丁寧に紡いだ、現代版京都草子。
目次
第1章 「町家」の物語
第2章 「掌」の物語(火水さまに出逢う、糺の森;葵祭 社頭の儀;妙心寺 退蔵院の水琴窟 ほか)
第3章 「火」の物語(小正月のとんど祭―睦月;吉田神社の火炉祭―如月;修二会のお松明―弥生 ほか)
第4章 「水」の物語(水物語のはじまり;金閣寺の銀世界―睦月;祇園遊びと御神水―如月 ほか)
著者等紹介
麻生圭子[アソウケイコ]
1957年大分県生まれ、東京育ち。作詞家として徳永英明、吉川晃司、小泉今日子などのヒット作を手掛けたあとエッセイストに。1996年から京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mypy
2
単純に京都に行きたいから。エッセイというか。ターゲットが違う、もっとアラフォーの女の人が読むものだと思った。たまに言い回しが肌に合わないところが。京都の知識を得られるという点では読んでよかった。2010/11/11
百花
1
東京から京都に移り住み12年、京都の町家に住んで7年。5年契約で借りていた下鴨の町家を出ることになった著者は、縁あって今度は六波羅のだだひろい町家へ住まいを移す。そんな著者が12か月を通して見聞きした京都のあれこれは、私にとって懐かしいものであったり驚きでもあったり。とりわけ、銀河のような螢火なんて、想像もつかない。我が家の近くにも螢の住む川はあるが、銀河ではない。ラストに造り酒屋佐々木酒造が紹介される。俳優、佐々木蔵之介氏の生まれた家である。京都に残る最後の造り酒屋とある。今更だが呑んでみたい。2019/07/01
HANA
1
京都の火と水に関連した行事を紹介している。やはり日本人とは昔から四季と共に生活してきたのであって、祭りや習俗などにはそれが色濃く残されているのであるな、と実感させられる。昔京都に住んでいたとき、もっと行事を見て歩くべきであったとつくづく思う。2010/08/09
nobuoK
0
京都の地図を見ながらゆっくりと読みました。下鴨神社を中心に京都の文化に触れられ良かったです。京都旅行=ガイドマップというのが定番ですが、この本を読むと行きたい場所がガラリと変わります。京都の水や火にも興味を持ちました。京都の四季を知る初級教科書的な感じで良かったです。2013/05/11
コホン
0
「ええ」という言葉、入れないとだめ?文章にこれは不必要だと思う。内容自体はとても興味深く、このシリーズは読んできているけれど、だんだん「ええ」がイライラのもとになってしまう。品格に欠ける文章になってると思います。2012/06/13