内容説明
建具替えをして、打ち水や氷柱で極楽のあまり風を味わう、美しい夏。火鉢に鉄瓶をかけ、障子の向こうに積もる雪を眺める、静かな冬。椿や桜に思い出の人を重ねる、心和らぐ春。月見、京料理、紅葉などが五感に響く、趣深い秋。町家に住まう者にしかわからない昔ながらの京の四季を優美に綴った傑作エッセイ。
目次
夏の章(祇園祭と奥座敷;極楽のあまり風 ほか)
冬の章(暮らしの音;祇園の人 ほか)
春の章(椿のあしあと;桜の人 ほか)
秋の章(月に磨く;朽木盆に松茸 ほか)
著者等紹介
麻生圭子[アソウケイコ]
1957年生まれ。80年代に作詞家として、数々のヒット曲を手がけるが、91年より作詞家を休業、執筆活動に入る。96年、結婚を機に東京を離れ、京都市中京区のマンションに暮らしはじめ、99年にエッセイ『東京育ちの京都案内』を上梓。同年末から築70余年の町家に移る。その町家探しと手作業による修復などの奮闘ぶりを綴った『京都で町家に出会った。』(いずれも文春文庫)等、著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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