出版社内容情報
一九九三年から約三年間、激しい腰痛のため、死まで考えた作家の衝撃の闘病記。奇跡的に完治したその後の生活体験記を付け加える
内容説明
1993年1月から約3年間、原因不明の激しい腰痛と、それに伴う奇怪とさえ感じられるほどの異様な症状や障害に悩まされた。心身共に苦しみ抜き、疲れ果て、不治の恐怖に脅かされて、時には死を頭に浮かべた。突然、腰痛に襲われ、三年間あらゆる治療を受けた末に完治した感動の闘病記。
目次
第1章 見上げる風景
第2章 筋肉の預金残高
第3章 世に腰痛者と名医は多い
第4章 霊
第5章 心身症
第6章 入眠剤四百錠
第7章 海の見える寝室
第8章 螺旋階段
第9章 〓啄同時
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CBF
2
(★★★★★) 1993年1月から約3年間、原因不明の激しい腰痛と、それに伴う異様な症状や障害に悩まされた著者。心身共に苦しみ抜き、疲れ果て、不治の恐怖に脅かされて、時には死を頭に浮かべた。突然、腰痛に襲われ、三年間あらゆる治療を受けた末に完治した感動の闘病記ー。 人間の心身の不思議さをしみじみと感じた一冊。普通に健康に過ごせてる日常がいかに有難いことか、痛感させられる。 『人間には、自分が知っていると思うことの、何百倍も、何万倍も、知らないことのほうが多いのだ。』2020/06/30
さなごん
1
いやあ、面白かった。人間の心って不思議だなあ。2013/11/09
Mitzz
1
非常に興味深かった。心因性を強く否定し、エネルギッシュに執筆欲を抱く著者の葛藤と戸惑い。ワーカホリックの持つ潜在的ストレス。心身の苦しみをどう受容するか。作家と個人との二面性にどう折り合いをつけるか。己の葬儀を選ばねばならないその苦しみ。非常に感銘を受けた一冊だった。2010/07/17
tall_hemlock
0
読んでいてこっちの腰が痛くなってくるような文章の迫力、お見事でした…随分色々な治療とか怪しげなものとかを遍歴して、最後に正しい治療に辿り着くまでの話。経緯に時代を感じる…でも、今でも、心療内科は広まってはきたけど、本当にちゃんと救いになる治療者に出会うというのは大変だろうなあ。治療遍歴を見ると「これは唸るほど金(と自由になる時間)がないとできなかったことなのでは」という気分にもなったりなど。2016/04/05
Aki Hamada
0
どんな治療法も効果がなかった腰痛は実は心因性のものだった。 自分が心因性の疾患にかかるなんて信じられない筆者に、医師がどのように関わって行くか。 後半、心療内科医の平木先生とのダイナミックでドラマティックなやり取りが、私をワクワクさせました。 心と身体がつながっているということを何となく無視しがちというのは、今の時代でも同じだと思います。 15年以上前に書かれたものですが、今でも十分に楽しめる本でした。2014/01/13
-
- 和書
- 『〓東綺譚』を歩く