内容説明
五世紀半ば、倭国は大王允恭(倭王・済)の死後、王家の息子達、その従兄市辺押羽王らの政権抗争の中にあった。一方、朝鮮半島では高句麗国が半島制覇を窺っていた。百済王の弟昆支王は倭国との同盟を模索すべく渡来。勇武に優れた允恭の五子ワカタケル(後の倭王・武)は昆支王に先進文化と情報戦略を学び、次々と反対勢力を制圧する。
著者等紹介
黒岩重吾[クロイワジュウゴ]
大正13(1924)年、大阪に生れる。同志社大学卒業後、さまざまな職業遍歴ののち、昭和35年「休日の断崖」で文壇に登場、「背徳のメス」で第44回直木賞を受賞。55年「天の川の太陽」で第14回吉川英治文学賞を受賞。平成3年紫綬褒章受章。また「弓削道鏡」など一連の古代歴史ロマンにて、4年第40回菊池寛賞受賞。平成15年没。享年79
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