出版社内容情報
絶品ソースカツ丼、スキミタラ、マムシ料理……ビールを片手にローカル線でのんびりいこう! ショージ君流用事のない旅の楽しみ方。
内容説明
ローカル線の旅をしたいなー。夢を叶えるべく、水戸から2輌編成の単線に揺られたショージ君。水族館で山椒魚に会い、しゃも料理を堪能し、袋田の滝の前に無言で佇んでみた―内田百〓(けん)を真似て用事もないのに列車に乗る、京都に定食・群馬にソースカツ丼を食べにいく等、ショージ君流旅の愉しみ方が満載。
目次
ローカル線は楽し
ど「阿呆列車」は行く
こんどは「阿呆バス」だ
許さん!爺さん奮戦記
アキバ初体験
そうだ、京都、定食屋!
対談 東海林さだお×今柊二―正しい定食屋のあり方
おやじだってショッピング
身辺雑貨雑物辞典
魚相学の始まり
鼻の穴考
ソースカツ丼とヘビの旅
対談 東海林さだお×椎名誠―世界の奇食、ニッポンの珍食
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞。12年紫綬褒章受章。13年第30回日本漫画家協会賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
304
東海林さだおさんは久しぶりに読んだが、いつもの調子で面白くは読めた。シリーズは、この段階で既に40冊を超えていたから、安定した人気を有しているのだろう。ただ、今回は1冊を通して読むと後半でややマンネリ感を覚えたのも事実。思考法と飛躍の仕方がどうしても同じ方向性に行ってしまうからだろう。個々のエッセイの間にインターバルを置く、週刊誌の連載で読むのが一番かも知れない。なお、今回の中では「ドンキホーテ」の回が、最も面白く、無条件に楽しめた。実はドンキホーテには未だ入ったことがないのだ。2016/07/13
アメフトファン
44
角田光代さんの書評に東海林さだおさんの本が紹介されており、手始めに本作を読んでみました。久しぶりに本読んで声だして笑いました。特に広辞苑との無意味?な対決は面白かった〜。一読の価値ありです。全体的に東海林さんは本当に食べることを愛してますね。人生楽しんでいるんだろうなと思います。他のエッセイも読んでみます!2015/05/09
とし
19
旅や食を題材にしたエッセイ。東海林さんが語ると独特な感じがします。ローカル線をまったりとビールを飲みながら、行き先をその場で決めながらの旅。なんとも忘れかけていた旅の醍醐味が呼び起こされた感がありました。食、定食屋の話も面白かったです。東海林さんの定食に対するこだわりは強いようで、正しい定食屋の定義などユニークでした。東海林さんが選ぶ最強の定食メニューなんかは、本当に美味しそうでした。また、椎名誠さんとの対談も良かったです。椎名さんも東海林さん同様に食への情熱が伝わってきました。リラックスできる本でした。2018/05/03
Pー
10
全巻読破を目指す「丸かじりシリーズ」じゃないけど・・・、やっぱり東海林さんの本は面白いというより楽しい!ローカル線の小さな旅、ここしばらく行ってないな~。ショージくんのように缶ビールが必携じゃないけど、楽しさはおおいに同感。好きな百閒先生、ショージくんも尊敬しているとのこと、「阿呆列車」も出てきたのが嬉しかった。「車内化粧女」「「眉剃り男」「「ヘソ出し女」を許さん!とこきおろす爺さん奮戦記も納得。椎名誠との奇食・珍食対談には「へ~」と驚きと爆笑。等々、ストレス解消にお役立ちのエッセー13話♪2013/11/02
アズル
9
定食屋の対談、ドンキでのショッピング、秋葉原、広辞苑。東海林さんという人は、正しいおじさんですね。ちょっとかわいいです。2013/11/11