内容説明
思えばショージ君一世一代のゴージャス海外旅行は、スペインでした。迫りくる情熱に身を任せた旅、ショージ君がまず一番に用意したものは?それではショージ君のお気に入り駅弁No.1は?ご存じのあなたはかなりのマニア。海外数カ国に日本津々浦々、ショージ君二十余年の旅からおいしいところだけたーっぷりと、選りすぐり。
目次
1 ゴージャス海外旅行
2 日本全国グルメ巡り
3 乗物大好き
4 温泉でのんびり
5 旅は果てしなく
6 散歩の達人
7 “旅の友”駅弁
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文芸春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
34
東海林さだおさんの旅&食エッセイを集めたエッセイ集。旅先で食べるその土地の名物もあれば、電車に揺られて食べる駅弁もあり。海外の食べ歩き旅の様子も収録されているけれど、どちらかといえば、日本国内の旅の方がおもしろかった。巻末に、椎名誠、嵐山光三郎、著者の3名の駅弁鼎談有。2016/07/12
有沢翔治@文芸同人誌配布中
3
スペイン、中国などの海外旅行、北海道から沖縄までの国内旅行や温泉、はたまた駅弁の魅力などをユーモラスな文体でつづるエッセイ集です。中には缶詰やヨット合宿、山荘などの珍しい体験談もありました。 中でも特筆するべきは食べ物の描写。読んでるとなんだかこっちまでお腹が空いてます。そこは東海林さんの筆力にただただ敬服するばかり。というのも味覚を言葉にするのは実に難しいんですよ。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51172822.html2011/01/25
ダリア
3
ちょいちょい読んだことあるエッセイが。特に日本編は。故に海外旅行編が面白かった。ショージ君自身も悪名高いというパックツアー旅行だが。スペインで昼寝するという何とも贅沢な旅。本来、元を取ろうとして観光しまくるという傾向にあるというのに。このスペイン旅行編で闘牛のことを知った。またバルは酒呑み向きの店だ、と。別の人のエッセイでもあったし。『ハトヤ大研究』このハトヤが分からない。地域的なものかしら?ところで、フィジー島旅行記が好きだったのに載っていないのが残念だ。2021/01/05
oika
3
自薦集ということで、既に持っている文庫とかぶるものはあるけれど、今では入手困難な文庫の文章が読めるのは喜ばしいかぎり。 書かれた年代によって、文章の調子が変わっているのも興味深い。 著者の写真も載っていて良いのではないでしょうか。2014/11/08
石川さん
3
かつて愛読したシリーズです。勝手に師匠と仰いでいた時期もありましたので、懐かしく読みました。「誰かが旅行に行った面白い話」は、今でこそ個人のブログで山ほど読めますが、当時はそういう話自体も貴重(本でないと読めない)だった気がします。あと、京極夏彦さんばりに厚い本で笑いました。2014/04/13