文春文庫 ショージ君の男の分別学

東海林 さだお【著】

文藝春秋（1986/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 302p／高さ 16cm
• 商品コード 9784167177188
• NDC分類 914.6

出版社内容情報

食物のマナーについては勿論、ラーメンの食べ方、鍋物のつつき方にも一家言あります。ついでに人言のおケツ観賞からのぞき部屋についてもしっかり論じてみました

内容説明

ラーメンについては一言も二言もあるという人は多い。多いけれども、その言及の多くは「味について」であって、その正しい食べ方について論ずる人は少ない。更に言えば、鍋物のつつき方のマナーを論ずる人はもっと少ない。ついでだから女性のおシリ鑑賞から芸者遊びについてもしっかりと論じ、男のフンベツを示してみました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アズル]

「あのあたり」に関する表現について、「のぞき部屋」について、が良かったです。どちらも下ネタですが、若干の興奮と平静さがにじみ出ていました。

2014/04/08

[国士舘大学そっくりおじさん・寺]

久しぶりに東海林雑文を読んだ。芸としてのセコさと卑屈さで行うルポルタージュと、どうでもいい事をあえてチマチマ分析する論考の２パターン。話題の大半は食欲と性欲だが、この罪の無さは可愛くすらある。自虐が大半で、他人に悪意が乏しい。ちょっとした愛情がある。くだらないと思いつつ読ませるのは、さすがである。名文である証拠だ。病気で伏せっている時などに読むと、孤独の慰めになる事請け合いだ。

2012/03/04

[jackal]

珍しく下ネタが多い。だから「男の分別学」なのか。書かれた時代が昔なのでその時代の雰囲気を想像するのも楽しい。東海林さだお先生の本にハズレ無し！

2022/10/16

[sidmar arai]

今は食、もしくは些細な幸せ、探求もの、男女関係があったとしてもアベック見つけてくやしーみたいな話が多い。 まあ食だけでなんでもありのハイレベルだしね。 でも、この頃はまだまだショージ君も男だったというか、生々しいエロな題材も取り上げている。意外。まさかのぞき部屋に行くとは（！） そもそも似顔絵の顔が若いもんな。ロン毛だし（笑）

2015/03/31

[nice guy]

セコい。だが、それがいい。