文春文庫
散りぎわの花

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167175078
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

竹馬、ビー玉、隠れんぼ…勉強するヒマもなく、遊びに夢中だった少年時代を経て、競馬、俳句、落語と半世紀以上タップリと遊んできた。気の置けない仲間との雑談に夢中の不良句会は30年以上。毎日のマンネリから離れてみる一人旅も面白い。でもまだまだ遊び足りない。遊びゴコロ満載のしみじみエッセイ集。

目次

遊べや遊べ
そっと申しあげます
俳句 その果てしないオモシロさ
もう言葉づかいメチャクチャ?
人生は短くて
芸能者憧憬
夢は巡りて

著者等紹介

小沢昭一[オザワショウイチ]
昭和4(1929)年、東京に生れる。早稲田大学仏文科、俳優座附属俳優養成所卒業。舞台、映画、ラジオに、またエッセイ、カメラの分野でも活躍。昭和57年より、ひとり劇団「しゃぼん玉座」主宰。平成11年、「ものがたり芸能と社会」で新潮学芸賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フリージア

37
「小沢昭一的こころ」はいつ頃聞いていたのだろうか。面白かった。本の題名にも小沢昭一さんにも惹かれて手に取った。幼い頃近所で遊んだ事がすべての礎になっている話、落語家や俳優や多才な友人の話、仕事の話、尽きない。柳家小三治師匠の話では"もうひとつ ま・く・ら"を読み返してみた。お互いがお互いを書いていて可笑しく嬉しかった。沢山の肩書きを持ちやり尽くして、最後は家と奥さんと童謡に戻った小沢さん。"おとうさん"の味方小沢さん。解説の辰濃和男氏は「放埒の果ての軽みや音頭取り」変哲 と。2021/04/07

メタボン

24
☆☆☆★ やはり生涯芸人だった方の文章は、語り口が良くて、肩ひじ張らずに読める、癒し効果があるなあ。アバラカベッソン、ベケンヤなんてえ言葉は、昭和でないと出てこないよね。変哲という俳号で俳句を詠んでいたのは知らなかった。大衆芸能にも造詣が深い方なので、その方面の書も読んでみたい。誰の句かはわからない「散る桜残る桜も散る桜」が胸に沁みる。2019/03/07

井上裕紀男

19
幾作か拝見したことが無い俳優ですが、随分と茶目っ気と洒落っ気に満ちたエッセイで驚き。芸能人の方が書かれる本はあまり手に取りませんが、勿体ないことをしたかもしれません。 中でも「散る」の下りは、幾度も読み返したいので、手元に置いておきます。落語や俳句がお好きな方は、更に本書が好きになるのでしょうか。 解説が辰野和男氏でまたびっくり、いつもと違う文体じゃないですか。文才同士の縁か。 私も見習ってちゃんと文章を書きたいですが、思いが指に届かぬまま。2021/03/27

リョウ

8
多彩な才能を発揮して戦後に様々な分野で活躍した著者。文章を書くのは苦手といいながらも、ラジオで披露したような軽妙な語り口で数々の著書を残した。この本は、晩年、長年の友人を次々に亡くしつつある中で、悲嘆に暮れつつも新しいことに挑戦しながら足跡を残す生き様が語られている。2020/06/27

桐葉

3
若いころ通勤の帰りにラジオで聞いた口調のとおりで懐かしかった。そのラジオを聴きながら自分は人生の勉強(?)をして,年の割には耳年増。一本筋の通った人生だったと思う。2021/02/15

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