出版社内容情報
1人の女子大生がマスコミ志望の男女7人の仲間たちで「シューカツプロジェクト」を発動した。若者たちの葛藤、恋愛、苦闘を描く青春模様。
内容説明
大学3年生の水越千晴は学内の仲間と「シューカツプロジェクトチーム」を結成。目標は最難関マスコミ全員合格!クールなリーダー、美貌の準ミスキャンパス、理論派メガネ男子、体育会柔道部、テニスサークル副部長、ぽっちゃり型の女性誌編集志望と個性豊かなメンバーの、闘いと挫折と恋の行方。直球の青春小説。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年、東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターに。97年、「池袋ウエストゲートパーク」で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞。受賞作に続篇3篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』(文春文庫)でデビュー。03年、『4TEEN』(新潮文庫)で第129回直木賞を受賞。06年、『眠れぬ真珠』(新潮文庫)で第13回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
182
大学3年生の水越千晴を主人公に、就職活動に励む大学生の喜怒哀楽を描いた青春小説。理系の学生だった私にとって、マスコミ・出版などの業界への 就職活動は未知の分野であり、小説とはいえ、その内面をうかがいみることができたので面白かった。それにしても今の学生たちは、こんなにも大変な就職活動を大学3年生からおこなっているのだろうか…大学生活を楽しむ時間などないのではないかと疑問に思った。 2011/08/19
初雪ハロー
156
仲間の大切さ。仲間、同級生は、大事です。私自身も同級生は、大事にしています。2018/11/08
mitei
122
始めて石田衣良の本を読んだが非常に共感しやすい語り口でよかった。自分も就活したがこんなふうに大手ばかりをもっとやってたら・・・と思うが今の会社が一番自分にとって合ってるんじゃないかと就活を振り返ることができてよかった。2012/02/09
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
113
これはたぶん初めて読んだ石田衣良の作品。就活シーズンですね。自分が就活(そもそも当時は「就職活動」であって、こういう言葉すらなかったような)をしたのはうん年も前の事。しかも最難関のマスコミ志望なんて考えもしなかったが、それでも楽しく読めました。直球の青春小説ですね。こう言う時はやはり一緒に頑張る友達の存在は大きいなと思う。★★★
りゅう☆
111
シューカツとはなんと厳しいものか。有名私立大学、挫折未経験の千晴は大手TV業界、出版社等に挑む。グループディスカッション、エントリーシート、インターン、筆記試験に面接。知識、学力はもちろん、人物像を見られる。自分をどこまで出せてどれほどアピールできるか。女子アナ内定した才色兼備な友人、聡明すぎて引きこもった者。良弘から告白されるも今は恋愛ドコロじゃない。でも彼の存在がどれほど千晴を励まし続けてきたか。シューカツって厳しくて大変。でも人生にこれだけ頑張れた時期があることは後々自信になり、誇れることだと思う。2019/09/30