文春文庫<br> 雨月―御宿かわせみ〈17〉 (新装版)

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文春文庫
雨月―御宿かわせみ〈17〉 (新装版)

  • 平岩 弓枝【著】
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  • 文藝春秋(2005/12発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167168995
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大きな荷を背にした男が『かわせみ』の軒先で雨宿りをしていた。三十数年前に生き別れた兄を尋ねて、本所深川の寺を廻っているという。兄弟は再会を果たすも、雨の十三夜に永久の別れが待っていた…。表題作ほか「春の鬼」「百千鳥の琴」など全八篇を収録。おなじみ、御宿『かわせみ』の面々による大人気の人情捕物帳シリーズ。

著者等紹介

平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。平成16年、文化功労者。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さら

35
『伊勢屋の子守』は何ともやり切れない、切ない結末でした。他の話も ほろ苦い後味のものが多かったように思います。2017/05/25

bookshelf_yt07

7
【あらすじ】かわせみを一人の男が訪れる。30年以上前の大火で生き別れになった兄を探し、深川の寺院を中心に廻っているという。同じ頃、深川の武家屋敷で賊が入る事が相次ぐ。果たして関連するのか。東吾やるい、源三郎などお馴染みの面々が織り成す捕物帖第17段。【感想】東吾が冷飯食いの次男から幕府で職を得て、るいと祝言を挙げてから落ち着いちゃったので、若干物足りない笑。その一方で幕末を彷彿とさせる言葉が出てきて、変わらない登場人物達だが、ゆっくりと時代の流れを感じる。2022/01/21

なちょす

7
いいな~このシリーズ。登場人物全て人情が溢れていて、特に東吾&おるいの慈しみ合う姿。食べ物の描写も効果的。梅飯、蕎麦がき・・!ほのぼのなのに、残酷シーンは生々しい。「矢大臣殺し」は群集劇のようで壮観ですらあった。シリーズで読もう。 2015/03/29

虫尾 

6
かわせみ版「オリエント急行殺人事件」とも言える「矢大臣殺し」が秀逸。 一冊を通せば、「かわせみ」にしては若干ミステリ風味の強い作品が並ぶが、安定感は流石と感心。 今後幕末の世相が絡んでくる気配も読み取れる。2009/12/14

gosuken

5
「矢大臣殺し」が好き。いい計らいですねぇ。2014/01/01

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