内容説明
花火見物に東吾と深川へやってきた麻太郎と源太郎は、腹をすかせた幼い姉弟を目にし、たまらず大福餅を買って貰い、すすめる。姉弟はどうも身内から折檻を受けているようで、気にかかって仕方ない。「かわせみ」次世代の子供たちの成長が頼もしく微笑ましい表題作ほか、全七篇を収録。江戸の風物詩もゆたかな不朽の人気シリーズ。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。平成16年、文化功労者。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い
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感想・レビュー
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優希
42
子供たちがたくましく成長しているのですね。被害にあう物語と微笑ましい様子を見たような気がします。東吾もすっかり父親が板についてきたようですね。2022/07/20
はるる
10
「初春夢づくし」芝居が下手なのに何で一芝居うとうとか言い出したのか源さんwMVPは長助だなあw 表題作含み子供達の成長が嬉しい。麻太郎と源太郎は既に身分差感じる言葉使いだったけど、東吾と源さんっぽくて微笑ましい。しかしこの子達いくつくらいなんだ?あとそろそろ御一新だとわかってる側からすると、この先大丈夫なのかと気を揉んでしまう。2018/04/19
なおう
9
今回は捕物として読み応えがあるものばかりだった。子供達も随分大きくなったというか、もう立派にものを考える年になっていて、時間の流れが感じられた。麻太郎はいい兄だけど、これから二人はどうなっていくのかなあ。2010/05/19
rokoroko
8
子どもが成長してきて嬉しい2017/03/13
gosuken
8
子どもたちが活躍する「招き猫」が良かった。後、姫路城が登場する「白鷺城の月」も印象に残りました。兵庫県在住なので、おぉ~姫路まで来たかーと嬉しく思いました~2015/03/19