内容説明
高瀬舟で江戸に戻る途上で米屋の主人が変死を遂げた。折しも古河藩から迎えた養子と娘の祝言が決まった矢先の出来事だった。東吾が探っていくうちに、主人の懐に百両もの大金が残されていたことが判明。果たして何のための金だったのか―。東吾の推理が冴えわたる表題作ほか「伝通院の僧」「名月や」「紅葉散る」など全八篇。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い。著書に「女の顔」「下町の女」「午後の恋人」「御宿かわせみ」シリーズ「水鳥の関」「妖怪」(いずれも文芸春秋刊)「はやぶさ新八御用帳」シリーズ(講談社刊)「獅子の座 足利義満伝」(中央公論新社刊)など多数がある
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感想・レビュー
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優希
44
麻太郎の養子縁組により、新たな縁の形が出来たのですね。2023/02/24
真理そら
21
『紅葉散る』で麻太郎は通之進の養子になる。琴江と東吾の関係にもう少し愛があるといいのに、と思う。東吾がるい一筋という設定から外れるのでこういう微妙な隠し子になったんだろうけど、麻太郎が不憫だ。2019/01/14
AN
18
大分前にこのシリーズにはまり、夢中で読んだ。久しぶりに読んだが、推理物だということをすっかり忘れていた。江戸の市井の人々に降りかかる謎を主人公達が推理していくのが大まかな流れ。派手な捕物はほとんどなく、唯一「紅葉散る」でほんの一瞬東、主人公の一人の東吾さんがかっこいい所を見せてくれる。全体を通してしっとりとした雰囲気が流れているのもこのシリーズの特徴かもしれない。2022/09/30
rokoroko
14
麻太郎が養子になった顛末。紅葉散る・・読みたかったから借りてきた。最初読んだ時はあんなふうに宙ぶらりんになると思わなかった・・・2023/01/28
椿
10
再読。御宿かわせみシリーズ第24作。麻太郎くん再登場。あ〜よかったよかった。これからは、近くにいられるね!2015/05/02