出版社内容情報
「かわせみ」の女中頭・お吉が一両で買った骨董の山に隠された意外な秘密。やがて骨董屋の主人が賊に惨殺されて……。全八篇収録
内容説明
「かわせみ」の女中頭・お吉が、大売出しの骨董屋で一箱一両の古物の山を買い込んできた。いい買物でしたと得意顔のお吉だが、掘り出し物には裏があり、数日後、骨董屋の主人が殺されて…。東吾の鋭い洞察が事件を解決する表題作ほか、「花嫁の仇討」「怪盗みずたがらし」など、お馴染みの人情捕物帳七篇を収録。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
39
若干中途半端的な空気もありましたが、色々な人間模様と事件が絡み、面白かったです。2022/08/21
さら
36
シリーズ20作目。面白かったです。東吾とるい、お吉に嘉助、医者の宗太郎等登場人物も落ち着いてきているし、事件への関わり方も無理がなく、読んでいて安心感があり楽しめます。今回は若い娘の事件が多かったです。『花嫁の仇討』『春桃院門前』『夢殺人』等。2017/11/26
kazu@十五夜読書会
17
お吉の茶碗だけの、再読で図書館に返却。予約の本と交換。2013/01/20
kazu@十五夜読書会
12
御宿かわせみシリーズ20巻。「かわせみ」の女中頭・お吉が、大売出しの骨董屋で一箱一両の古物の山を買い込んできた。いい買物でしたと得意顔のお吉だが、掘り出し物には裏があり、数日後、骨董屋の主人が殺されて…。東吾の鋭い洞察が事件を解決する表題作ほか、「花嫁の仇討」「怪盗みずたがらし」など、お馴染みの人情捕物帳七篇を収録。 「お吉の茶碗」が、おもしろかった。
読書実践家
11
推理小説のような感覚で読める。江戸時代の庶民の暮らしは、生活道路ひとつとっても、随分違うものだと感じた。当たり前のことではあるのだけれど、油紙とか陶器とかに自然素材の心地良さが感じられた。人情の厚い人がいるのは今も昔も同じで、時にそれが行き違い、妬みを生み、殺人事件に発展することもある。江戸時代のコナンといった感じで、東吾が登場し、難事件を解決していく。2015/07/29