出版社内容情報
能楽師・鷺流宗家に伝わる一子相伝の秘曲を伝授された美少女に魔の手が迫る。東吾の隠し子らしき男児も登場するファン必読の一冊
内容説明
能楽師、鷺流宗家に伝わる一子相伝の秘曲「鷺」を伝授された先代の隠し子、高信に迫る魔の手。宗家の内紛に端を発する怪事件は無事に解決したが、自らの隠し子らしき男児の出現に心おだやかでない東吾。表題作ほか「念仏踊りの殺人」「江戸の馬市」「目籠ことはじめ」など、お馴染みの人情捕物帳七篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
17
表題作で東吾の隠し子?っぽい麻太郎登場。母・琴江の貝桶には「花月」の左貝だけ失われている。右貝を眺める東吾にはなにやら思い当たる記憶がありそうだけれど…。『菜の花月夜』の宗太郎の忠告のまともさに感心した。2019/01/11
椿
7
再読。御宿かわせみシリーズ第18作。「念仏踊りの殺人」は、かわせみの女中が犯人の勝手な理由で殺されてしまい、やるせなかったよ。「目籠ことはじめ」は、あたたかい気持ちになれてよかった。「菜の花月夜」のるいは、切なかったなぁ。2015/02/18
虫尾
5
さらりと凄い展開を見せる一冊。 ぃゃ、こんなにあっさり流してしまっていいのかしらん。 そのせいか、いつも以上に描かれる事件自体もあっさり風味。 まぁドロドロ過ぎても「かわせみ」らしくないけども。2010/06/16
なおう
2
まさかあの時のことが尾を引くとは、と言う展開。まだるいとの間にもできてないのに…。2010/05/02
jima
1
「秘曲」東吾に隠し子? 「目籠ことはじめ」がよかった。自己犠牲を貫き通そうとするおみや。「影法師」(百田尚樹)の彦四郎と出会わせてあげたい。2012/10/23