出版社内容情報
複雑な愛憎の中で育った美しき異母三姉妹。北アフリカの砂漠に束の間の春を迎えて咲く花の如く、華やかにさびしい彼女たちの人生
内容説明
英文学者の父の連れ子である長女・鏡子は一流商社マンの妻で、華やかな美女。母の連れ子の次女・香代は服飾デザイナー、妖しい魅力の持ち主だ。三女の秀は両親の実子ゆえ姉に気を遣う、心優しき女性。マルタ島で彼女達と出会い、モロッコへと旅を続けた青年医師・楯俵介は、三姉妹の歪んだ愛憎劇の渦中にいつしか巻き込まれていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
25
マルタ島、モロッコへの旅行から始まる女性が主役の物語り。3人姉妹の次女がかなりビッチ。他人の幸せを壊していくのを趣味にしている様なハレンチぶり。ちょっと近すぎる関係が気なるが、面白みは十分ある。下巻へ。2019/12/11
恋空
9
いやあ、凄すぎた。ヽ( ̄д ̄;)ノ一気読みを久々にしました。さすが、平岩弓枝先生ですね。2016/12/21
ぽかりんこ
1
登場する男性陣が明るく元気な好青年かと思いきや、結構粘着質。2016/07/16
★″レイラ
1
平岩先生の持ち味の海外からスタートする物語が幕を開けますが、それが東京に舞台を移す辺りから、本格的なストーリーに入ります。登場人物の様々な表情が、生々しい。女流作家ならではの人間描写と思います。2014/11/29
沖川あこ
1
三姉妹と彼女たちに翻弄される男達・・・ 何も知らずに読み始めたが夢中になった。 他の小説も読んでみたい。2015/01/17