出版社内容情報
コペンハーゲンの旅行社で添乗員を務める長谷兵庫は、ノルウェイの北岬で謎の女・雪江に出会ったことから寄怪な殺人事件にまきこまれ、凄絶な愛憎の果てを識る！
内容説明
白夜の北欧と日本を舞台にして、日本で屈指の大建設会社の社長一族、世界的に有名なシェイクスピア女優、天才肌の人形遣い、劇作家、旅行会社の添乗員など、多彩で魅力的な登場人物たち。そして次々におこる不可思議な殺人事件―愛憎の振幅の激しさを華麗に描いて、人間の本能的な“生命”への執着を抉る大型ミストリー・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字ｼﾞｬﾝｷｰ
5
舞台は北欧。主にデンマークやフィンランドである。兵庫は北欧に支店を持つ日本の旅行社に勤めている。ある日、日本に名を轟かせる一族のガイドを担当することになる。そこで兵庫は「古河健志の死について調べて欲しい」と人目を忍んで古河佐江に依頼される。極秘に調査を進める兵庫だったが、健志の友人である佐伯が「話したいことがある」といった後失踪する…。やや説明的文章であるが、それ故すーっと頭に情景が浮かぶ。読む手が止まらずつい没頭して読んでしまった。その勢いのまま下巻へ。2020/07/26
