出版社内容情報
華道の師範代・麻子は、義理の弟とその友人から愛を告白された。どちらを受入れるにせよ先ず出生の秘密を質さねばと、激しく揺れる女心は母を追ってスペインへ…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
35
愛情と血縁というものはいつの時代も人を苦しめる。心情描写は何人もの登場人物を横断し、ひとりひとりに確固たる個性を持たせているのが素晴らしい。ドラマティックな世界を堪能した。2015/01/20
びび
3
まぁ、こんな偶然、絶対ないわな!のオンパレードだがそれが平岩弓枝作品の面白いところ。 晴江と一夜を共に、してしまったがゆえに人生狂わされそうになる圭一郎が、いい味だしてます。 麻子と哲朗が結ばれれば…とは、思ったけれどハッピーエンドにならないのが、それもまた、よし。 2024/09/27
Eri Asa
1
晴江という女が理解できない。情に厚いとか一途とか書かれてるけど、ただの尻軽の低脳な女ってしか感じない。時代のせいか?自分のせいでまわりが苦しんでるのに悲劇のヒロインみたいな言動も不快。麻子や小夜子がかわいそすぎる。ストーリー自体はドラマチックで面白かった。一気に読んでしまいました。けど、強引な人間が多すぎるなあ〜知之も哲郎も..........な感じ。人の話聞けよ!って感じ。脇坂家の人たちも不快だし圭一郎も安原理沙も土田かおりも現代でいうならストーカーみたいで気持ち悪い。時代が違うと感じ方も違うのかな?2016/04/17
れっこ
1
こんな人生は絶対に送れないと思うドラマチックな物語。2004/02/28