出版社内容情報
恥も睡魔もなげうって、能楽、漢文、薬膳料理、はてはバレエからシェイクスピアまで、東西のあらゆる古典に無謀にも立ち向かう
内容説明
「現代人に今求められているものは古典教養である」。涙ぐましい決意のもと、能楽、漢文、薬膳料理、はてはバレエからシェークスピアまで、古今東西の「古典」に、無謀、かつ果敢に立ち向かった冷汗と爆笑の挑戦記。
目次
能楽
歌舞伎
オペラ
和太鼓
落語
長唄
文楽
京劇・歌舞伎
バレエ
山伏神楽
新内
小唄
水引き
書
珈琲
茶道
奈良
舟あそび
講談
美術館
岩波文庫〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野の花
7
そこつと書いてあるのでそこつなのですが、古典の中にもこんなに種類があるんですね。知らないものもありました。導入部分をちょっとだけ教えてもらいました。ちょこちょこと入ってるイラストも楽しいです。2017/04/15
ちょび
2
おしゃべりな文体と愉快なマンガの合わせ技で描く「古典」体験。個人的にはあーそうなのと初めて知ることより、歌舞伎や落語、美術館巡りなど自分が体験したことのあることに「うんうん」と共感しながら読むのが面白かった。歌舞伎より派手らしい京劇を見てみたい。「漢字の持つ法則を学んで正しく書けるかが問題・・・漢字をないがしろにした当用漢字など文化ではありません」と言う書の先生すごい。古典とはいにしえの規範としての普遍性をもつものを指すようだ。2017/01/15
13km
0
くだけた解説でとても楽しめた。文化と文明を本格コーヒーとインスタントコーヒーの違いがわかるか否かで例えたのもおもしろい。文明は誰でも容易にインスタントコーヒーが飲めるようにすること。古典芸能が知識だけじゃなく、その土地の生活、風習なんかが大きいといった発言もなるほどと思った。確かに身体で覚えてこそその本質がわかると思う。2011/11/21
かねかね
0
夏目さんらしい語り口でした。美術展の歩き方や展示の在り方は、前々から自分も同様に感じていた事なので頷きながら読んでました。普通、展覧会なんて一回流してから気に入った所に戻るよね? そして、大抵後半は夏目さんがおっしゃる通り人が少ないのだ(笑)2011/04/08
★★★★★
0
才能と時代に恵まれた漱石も、さすがに孫にまでは恵まれなかったかと歎息する一冊。