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文春文庫
斬 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 445p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167157197
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「首斬り浅右衛門」の異名で天下に鳴り響き、罪人の首を斬り続けた山田家二百五十年の末路とは? 豊富な資料を駆使して描く異色作。

内容説明

最も人道的な斬首の方法とは、被刑者に何らの苦痛もあたえず、一瞬のうちに正確にその首を打ち落とすことである…。“首斬り浅右衛門”の異名で恐れられ、七代二百五十年に渡り世襲として罪人の首を切り続けた山田家の一族。その苦悩と末路とは?豊富な資料に裏打ちされた、第67回直木賞受賞の異色歴史小説。

著者等紹介

綱淵謙錠[ツナブチケンジョウ]
1924(大正13)年、樺太登富津に生まれる。53年、東京大学文学部英文科卒業後、中央公論社に入社し、出版部、中央公論・婦人公論編集部を経て、71年退社。日本ペンクラブ事務局長のかたわら、『斬』を執筆。この作品で第67回直木賞を受賞した。96(平成8)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

243
第67回(1972年)直木賞受賞。 徳川時代の罪人首斬り役を務めた山田家の 苦悩を描いた異質の作品である。七代に 渡る罪人首斬り役の日々..幕末から明治への 動乱を 首斬り役という視点から重厚に描く。 人は首を斬られる瞬間何を見るのか?そして 生業として首を斬り続けた男たちは.. 何かにじっと耐えながら、生きる人々を 著者は書きたかったらしいが、その想いは 見事に本作に反映されている。2017/05/18

はにこ

66
首斬り浅右衛門の一家、山田家の話。始めは首斬りやギロチンの歴史の話だったので、そういう歴史を紐解く本なのかと思ったら、あくまで前ぶり。山田家が徳川の世の中から明治に変わる中でどうなっていったかという小説だった。それを生業にする家に生まれ、生きていくのはまともではいられないかもしれない。それでもそれでしか生きていけないのが哀れだった。2026/04/19

ウィック&ぺディ

28
フランスではギロチンによって行われていた死刑も日本では明治14年に斬首の刑が廃止されるまで人の手によって行われていた。江戸の元禄時代から代々7代にわたってその職業を務めていたのが、山田浅右衛門という一族だ。明治維新でどんどん変わっていく世の中で、この家族も時代にあらがえない。葛藤を抱える心情や家族に待ち受ける悲哀を豊富な資料による事実とフィクションを交互に交えながら描いた異色の歴史小説。第67回(1972年上期)直木賞受賞作品。★★★★☆2022/05/30

ちゃま坊

25
首切り浅右衛門親子から見た幕末維新。お役目で吉田松陰らの首を打ち落とした。官軍の恨みを買っているはず、と彰義隊応援に行く。時代は明治へ。奉行所は裁判所となり、死刑は斬首から絞首刑に変わっていく。これまで試刀業と死体の肝からの製薬業で山田家は生きてきた。解剖学と薬学だ。何代にもわたって蓄積した居合の技も時代とともに消滅した。斬首についてギロチンから三島由紀夫事件まで考察している。歴史小説では腹切りや介錯の話は多いが、剣の達人であっても簡単でないことがわかる。三島は想像力だけでやってしまった。★★2018/03/02

hit4papa

24
世襲の試刀師であり処刑人でもあった山田浅右衛門の物語です。劇画の人情話とは違って、明治初期を時代背景に山田一族の懊悩と崩壊のあり様を描いています。すべてを失ってしまう人々の救いのないドラマが胸に迫ります。直木賞受賞作です。

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