出版社内容情報
仕事と趣味を満喫してるのに「嫁に行け」と迫る姉。人生のダンスを楽しく踊る秘訣は? 至言が満載の長篇エンターテインメント小説。
内容説明
女がいちばん美しくて健康なのは、三十代、四十代じゃないかしら?神戸でアトリエを経営するカオル、編集者、デザイナー、ダンサーら、力強く自由奔放に生きる独身女性たちの花盛りの日々を描く長編小説。頭の固い男たちを優しくいなして仕事を進め、思う存分議論を戦わせ、女子会で旨いものを堪能する。これぞ人生賛歌。
著者等紹介
田辺聖子[タナベセイコ]
1928年大阪生。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」で芥川賞受賞。軽妙洒脱でユーモラスな小説を主体に歴史エッセイ、評論など幅広く活躍。87年「花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女」で女流文学賞、93年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞受賞。95年紫綬褒章受章。98年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で泉鏡花文学賞、井原西鶴賞、99年読売文学賞受賞。2000年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
91
面白かったです。女性が一番輝くのは30代、40代であるように思えました。ハイミスたちが自由奔放に花盛りの日々を謳歌している様子が魅力的です。男性たちを振り回しながら仕事に女子会に忙しい日々。それがとても爽快で、人生賛歌を高らかに歌い上げているように見えました。軽快で爽やかでありながら、時折ズシンと来るものがある。それは日々を一生懸命生きている証なのかもしれません。日々を堪能する生き方をしてみたいと思いました。2018/01/22
Book・CaFe
12
田辺聖子さんの小説は何年ぶりだろうか?ポートピア開催前の神戸が舞台。オートクチュールのアトリエを経営している40歳前の独身女子カオル。人生は楽しむべきをモットーにした生き方はとても共感できた。昭和の古き良き時代を彷彿とさせる小説。神戸ってそれほどに楽しい町なのだろうか?2012/12/05
かすみ
8
とても元気が出る本です!昭和50年代の独身女性の物語で、仕事も遊びも楽しく前向きにしてる様子が素敵です。ページ数は多いですが、コミカルな文章なのであっという間に読めます。作中の「自分の身体は神様が貸し出している」という言葉が気に入りました。2020/05/14
バーベナ
4
80年代の『コーベ』が舞台。パーティーに女子会。自分の稼いだお金で軽やかに遊ぶしっかり者の女性たち。そんな彼女たちに太刀打ちできる男性は何処。いつも一緒にいるようで、べたべたしない関係を築いているのは天晴。2016/05/17
Re*
4
ちょっと長い。つらつらしすぎな気もする。「神サンはなぁ---『これ、あずけとくよって大事に使いや』いうて貸してくれたはんねん。健康も金も仕事もそや」、「神サンから借りてる」はカオルと同様、本当なんじゃないかとしみじみ。ベル・フィーユって、元祖女子会なんじゃないかな。田辺さんの描く女性はみんな強い。2012/01/31
-
- 電子書籍
- 男子バド部に女子が紛れてる シークレッ…
-
- 和書
- ICUコミュニケーション