出版社内容情報
社内きってのプレイボーイがついに結婚、花嫁はなんと大女のデブで激ブス! 披露宴会場はシーンと静まりかえった──会心作九篇
内容説明
社内きってのハンサムでスポーツマンの赤木はプレイボーイとして勇名を馳せていたが、ついに結婚。披露宴に招かれた赤木の上司吉見は、花嫁の顔をみて絶句してしまう。花嫁はなんと大女のデブで激ブス!披露宴会場はシーンと静まりかえった―。男女の仲の摩訶不思議さをユーモラスに描く傑作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
79
面白かったです。ブスがテーマの短編集。とは言うものの、どの物語もとてもユニークでチャーミングでした。一筋縄ではいかない男女の関係を摩訶不思議に描いているのがいいですね。女性は逞しさと怖さと強さを併せ持っているなと感じさせられました。2018/05/08
とんかつラバー
15
主人公は皆40代の男性で結婚して共働きや独身と様々だが、ぐうたらな醜女、浪費する妻、口うるさい妻、と女もバラエティに富んでいる。ブスというのは容貌ではなく一緒にいて嫌な心地になる女を指す(むしろ登場する女性は顔立ちやスタイルは良いのが多い)女は結婚してから子供や女同士の集まりや浪費に夢中だが、男には会社と家しかない。本来安らぎの場である家にブスが待ち受ける。中年男の哀愁がおせいさんの軽快な文章と大阪弁でカラッと書かれている2025/05/28
ロバくん
6
繋がりのない9つの短編。 どの話しも主人公は40代の男性。 おそらくいろいろな経験を経て、大きな夢ではなく現実的な希望を夢みている年代。 そしてその男性と、一般的に?ブスと言われている女性に関するお話し。 なかなかいい話と思いきや、最後に一癖あり、ただの綺麗では終わらない。 そのような内容、登場する男女などユーモラスというのでしょう。 全編、関西弁であり、それが話しを重くすることなくユーモラスの一助になっている気もしました。 帯に「蓼くう虫も好き好き 男女の仲は摩訶不思議」とあり、まさにそんな内容です。2016/06/03
かるた
5
「あんたが大将」を読みたくて購入。他の短編も、主体となる男性はほぼ40代だったと思うが、周囲のそれぐらいの男の人を想像しながら読んだ。「むぐ…」と言いながらそれ以上何も言わない、って表現の仕方が多かったけど、本当に男の人って思ってることあってもメンツを気にするんだか相手に伝えない人多いよな〜と思う。そこらへんもこっちで想像してあげたうえで対応してあげたら優しくていい女の人かもしれないけど、そこまでやってあげるの面倒くさいなぁ。本当に好きでしょーがない相手じゃないとやってらんないなぁと思った。2020/02/02
りら
5
短編集。男性目線で女性や結婚生活について語られている。各話に登場する人物の共通項は醜女。顔つきや躯つきのみならず、心まで、何かしら醜い。けれど、陰湿な指摘ではなく、カラリと明るい。男女どちらとも優劣はつけられず、だからこそ面白いんだなーと漠然と思う。綴る言葉が主に関西弁で、リズム感抜群なのも好き。2012/06/16
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