文春文庫<br> 小町盛衰抄

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文春文庫
小町盛衰抄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167153212
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

卑弥呼、小野小町、紫式部、後白川院、淀君、北政所、西鶴、芭蕉、歌麿、樋口一葉など、著者が愛着をもった歴史上の人物を取りあげて味わいもゆたかな連作小説集

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

74
おせいさんが自分と輪が重なると思う神話・歴史上の人物をとりあげ、色々な想いをつづっています。愛着があるから自分と重なるものを見つけられるのだと思いました。生き生きと語られる人々に惹きつけられずにはいられません。2019/01/28

双海(ふたみ)

10
「私は、日本神話の中では、スサノオという男神がいちばん好きである」という文章で始まる「夜明けの神々」が秀逸。著者は”あとがき”で次のように嘆く。「彼ら(=若者)にあっては母国の歴史は、教科書の中の無味乾燥で煩瑣な、受検用知識にすぎないのだ。(中略)古い代に生きて戦い、恋し、苦しみ、死んだ愛すべき人々が、いま若者たちの心になんの感動をおこすことなく、打ち忘れられ、かかわりをもたず、歴史に埋没してゆくのを悲しむ。受験用知識の、かわいた記号のきれっぱしとなった人々を惜しむ。」2013/12/16

やす

5
スサノウノミコトから浪速の春団治まで神話から歴史上の人物15名の随筆集。小野小町の章では「はなのいろはうつりにけりないたづらにわがみよにふるながめせしまに」がでてきたところで鳥肌が立った。1000年の時を越えて詩人の真実を描き出す筆力はすさまじくこそおぼゆれ。西鶴と春団治は放蕩のはなしだけれど、現代はこんな放蕩をする人はいなくなった。合法的に放蕩できる場所がないのだからしかたがないか。2018/12/04

satoshi

2
著者が愛着のある歴史上の人物についてのエッセイ集(半分小説)。取り上げられている人物は,スサノオ,卑弥呼,持統天皇,小野小町,紫式部,後白河院,淀君と北政所,西鶴,芭蕉,蕪村,一茶,歌麿,一葉,桂春団治など。北政所と淀君については杉本苑子さんも書いてたけど,あの二人の対照性は,とりわけ女性には気になるところなんだろうなあ。2009/06/21

sarara0904

1
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