出版社内容情報
リンガエン湾に上陸する米軍の新様式に対して、日本軍は旧態依然の玉砕戦法で、次々と壊滅していった。比戦最後の様相を描く労作
内容説明
昭和51年1月、戦跡巡拝慰霊団の一行68名がマニラに到着する。その三分の二は遺族の女性たち、残りの大部分はフィリピン戦闘の生き残りの旧軍人だった。彼らの回想にはじまり、戦跡をたどりつつ、当時の激戦の模様が描き出されていく。各連隊史や関係者の証言・手記・回顧録をもとに構成された迫真の戦場ドキュメント。
目次
第1部 戦跡の巡礼者
第2章 リンガエンの海と丘
第3章 沈まない月
第4章 ベンゲット道の花と散れ
第5章 抗命の夜