出版社内容情報
遊女松笠、四谷怪談のお岩、高橋お伝ら、世俗の枠をはみだしてしまった女の生き方を、独特の視点でとらえた時代伝奇小説の傑作集
内容説明
花魁道中のさきがけをした遊女松笠、保科正之の側妾であったお万、四谷怪談のお岩、妲己の於百、高橋お伝…強く激しく生き、世間の枠をはみだした女性たち。毒婦とよばれ、歴史が断罪した女性たちの数奇な運命を、独特の視点でえがき時代伝奇小説の醍醐味を満喫させる。「柴錬立川文庫」シリーズ唯一の女性篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ton
5
昭和五十八年初版。毒婦という言葉から悪女をイメージしていたが、類い希なる素質を持つが故に翻弄された波乱万丈系短編集だった。欲求不満爆発お岩さんの印象が強烈。元ネタ詳しく知らないので読んでみたい。2023/09/06
ぶるがりあ
0
江戸から明治にかけて毒婦・悪女とされたものたちの物語。世間から疎まれながらも、その生まれの不幸を見つめているさまは柴錬らしさ。2011/08/24
