内容説明
おなじみの密偵おまさと、大滝の五郎蔵が、平蔵の粋なはからいで夫婦となった。実はおまさは、少女の頃から平蔵にひそかな想いを寄せていた。平蔵もそれを知らぬわけはないのだが…苦労人鬼平の面目躍如たる「鯉肝のお里」ほか、「雨引の文五郎」「泥亀」「本門寺暮雪」「浅草鳥越橋」「白い粉」「狐雨」の七篇収録。
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30年、東京都職員を退職し、作家生活に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第43回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第11回吉川英治文学賞を「鬼平犯科帳」その他によ受賞する。63年、第36回菊池寛賞受賞。作品に「剣客商売」「その男」「真田太平記」“必殺仕掛人”シリーズなど多数。平成2年5月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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