出版社内容情報
シベリア出兵をめぐる米国との確執、一触即発の日露前線。荒れる国会では、大正政治の一大焦点・普通選挙法案が上程されたが……
内容説明
欧州の戦乱が収まり二年目に入ると、大戦景気の「かげり」は「恐慌」へと姿を変えた。大正九年四月七日、株価は大暴落、取引が一時停止される。議会では大正政治の焦点・衆議院議員選挙法改正案、いわゆる普選案が上程された。一方、海外では米国カリフォルニア州であがった「排日」の火の手がオーストラリアにも及んでいた。
目次
1 尼港の日本人虐殺事件の凶報
2 大正政治の一大焦点「普選」
3 外患迫る時に陸相の辞任問題起る
4 流動化する内外情勢に揺れる国論