出版社内容情報
ロシアの南下を阻止すべく起ち上がった日本であったが、北上する主力軍の足元の旅順要塞が陥落しない。長篇全八巻いよいよ佳境へ
内容説明
遼陽戦をかろうじて勝ち抜いて、日本軍は北方へ進出した。だが、足もとの旅順口はまだ陥ちない。折りからロシヤはバルチク艦隊を編成して、ヨーロッパから日本へ向わせた。この大艦隊とアジアに残存する海上戦力が合体すれば、日本は窮地に立つであろう。だが旅順口の養塞はかたい殻を閉じたままである。大きな危機が迫る。
目次
露軍遼陽を放棄
遼陽陥落
第2回攻撃前夜
第2回攻撃の終結
新たなる戦雲
沙河会戦
ドッガー・バンク事件
地中の激闘
最後の総攻撃
白襷隊無惨
203高地攻撃
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めっかち
3
露軍は遼陽を放棄したが、旅順艦隊は健在。折からバルチック艦隊は日本へと出撃してくる。旅順艦隊を早く壊滅さねばとの願いと裏腹に、白襷隊を投入しても旅順開城は実現しない。他方、ロシア側でも、バルチック艦隊は日本海軍の奇襲に怯えながらの航海をしていたというのは興味深い。ドッカー・バンク事件とか、英国漁船からしたらたまったものじゃないよな(死傷者もでてるし)。本巻では、地中での日露の攻防が、一章を割かれて詳述されてるのも面白い。死体で陣地を構築したという話含めて、戦争の悲惨さがよく伝わって来た。2025/03/06
うぃっくす
0
遼陽陥落から第三回旅順総攻撃まで、一気に読める。2015/10/05
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- 和書
- 八代将軍吉宗 文春文庫