出版社内容情報
ソ連軍と米英仏連合軍に占領地を次々に奪還され、戦場はついにドイツ本土へ。解放後の占領地にはナチスによる恐るべき犯罪の痕が
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
16
かなり末期的になりつつあります。この巻では、ヒトラー暗殺計画の顛末とマーケットガーデン作戦が印象に残りました。ヒトラー暗殺計画においては波状的に関係者をあげていますが、勢力争いにも活用したのかなと思える位芋づる式です。同じ国の軍人でよくここまで積極的になれるなと思いました。2021/04/16
Hiroshi Takeshita
1
釈迦の問答に、悪いと認識した悪事と、無意識の悪では、どちらが悪い?と言うのがある。答えは、認識無しの悪事で、手加減無しだ、と言うのが理由だが、ユダヤ人の迫害はこれに当たるだろう。ここまで、本作では、その事は一切出てこない。責任者であるアイヒマンすら、一度も出てこないのだ。映画になったヴァンゼー会議の模様を見るに、それは明らかだが、ヒトラーの作戦室や会議においても、触れられないその話題は、意識するまでも無いといった具合である。皮肉なのは、枢軸の敗戦で、力を得た共産国が、それ以上の事をやってのけたという事だ。2024/07/02
ビタミン
0
★★★★☆2010/04/21
無職さん㌠
0
WW2の東欧諸国って枢軸についたらソ連に「解放」されるし、つかなかったらドイツとソ連に交代で轢かれるから詰んでないか。対して西側フランスは一時的にドイツの占領下に置かれるも解放してくれるのが英米だからまだ恵まれてるというのはある。フランスといえばパリ解放後に投降したドイツ兵や対独協力者や娼婦をリンチしてる映像のイメージ強いけど、地域によっては連合軍の空襲で連合側に反感持ってたり、防衛責任者のドイツ将校が人格者だったので市民がドイツ軍と一緒に戦うと志願するのを説得して退去させられたりとかもあったりしたんだな2019/06/01