出版社内容情報
ドイツ国民の悲願を果したヒトラーはフランスへ侵攻、パリ占領、ロンドン空襲と戦線を拡大、東部では遂にソビエトとも戦火を交える
内容説明
対ソビエト作戦『バルバロッサ』によって’41年6月22日、ナチス・ドイツ軍は突如ソ連攻撃を開始、南北にわたる長大な戦線で圧倒的な勝利を収めるが、退却したソビエト軍は徐々に戦勢を挽回、厳寒の戦場で熾烈な攻防戦が続く。一方、極東では12月8日、日本の真珠湾攻撃によりアメリカも宣戦を布告し第二次世界大戦へと拡大する。
目次
作戦発動
『モスクワ街道』進撃
統帥の混乱
モスクワ攻防
分水嶺
厳寒の戦場
訪れた春
アフリカ戦車軍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
18
独ソ戦の悲惨さがよくわかります。子供の頃見た映画でドイツ兵が失敗したら東部戦線送りだと首を切られる動作で話していた部分が印象に残っていますが、さもありなんと感じました。アフリカ戦線は余り知らないので興味深く読めました。2021/04/09
フンフン
6
第4巻でヒトラーはついに対ソ開戦する。しかも、ロシアの冬を避けるために5月15日開戦予定だったのが、ユーゴが反独クーデターを起こしたのでそっちの討伐を先にしなくてはいけなくなったので対ソ戦は6月22日になった。さらにモスクワ攻略を優先すべきという将軍たちの献策をしりぞけてヒトラーはウクライナを優先させた。かくしてモスクワ攻略前に厳冬が来てしまい、戦勢は転換する。2024/10/25
Hiroshi Takeshita
2
とことん戦って、そこで死ね。というチャーチルの命令に対して、あっさりと後退する英国軍と、砲弾すら凍りつくフリーザーなみの環境下で、全ての将軍が後退を進言することに反し、たった一人、それを許さないヒトラーと、その事を忠実に守って、固守し抜く独軍の対比が、実に興味深い。それにしても、ヒトラーの能力の高さには、驚きを隠せない。病気だらけで、少食で、肉食が出来ない。その中で、早朝から深夜まで、ありとあらゆる仕事をこなすのだ。前線の兵士には1350gの肉が毎日。この国力も、ある意味彼の力なのだ。勿体ない、この才能。2024/05/15
無職さん㌠
1
アフリカ戦線で快進撃を続けるロンメル将軍に、イギリスによる半植民地支配を受けるエジプト人が解放を期待してロンメル・パシャが来る!と喜んでるの好き。 敵の敵に好意を持つ心理は誰しもあるよなあ。 あと同時期の対ソ戦が悲惨な状況で(1942年春の攻勢は一定の戦果が出てたものの)、往年の電撃戦を展開するアフリカ戦線はドイツ国民にとって久々の明るいニュース扱いで、これはロンメルが英雄として祭り上げられるよなって感じだった。2019/04/10