出版社内容情報
一九三三年、ヒトラーはヴェルサイユ体制による桎梏と経済恐慌に喘ぐドイツの首相に。粛清による独裁からポーランド侵攻へと進む
内容説明
ドイツ第三帝国の興亡と生死をともにしたヒトラーの劇的な生涯と複雑混迷の時代史の実相を克明に活写する長篇第一巻。第一次大戦後、ヴェルサイユ体制の桎梏と世界恐慌に喘ぐドイツで合法的に政権を獲得したヒトラーは軍の増強を果たし、ラインラントへ進駐、一方で華麗なるベルリン五輪を演出し、国威発揚に努める。
目次
政治家ヒトラーの誕生
ビヤホール蹶起
著書『わが闘争』を出版
ナチス党大躍進す
“千年王国”構想
遂に第一党に
ドイツ=第三帝国発足す
独裁体制確立
粛清
オーストリア首相暗殺事件
国家元首
再軍備法案公布
ラインラントを奪回
日独防共協定の締結
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
18
ヒトラーの政権奪取までの動きがよくわかります。ムッソリーニとの初対面時の話は面白かったです。また突撃隊粛清は理由がわかると共に、粛清や虐殺という行為については、周到性、規模において日本人は到底西洋人に比肩しえないと感じました。2021/04/05
フンフン
9
イアン・カーショーのヒトラー伝より詳しい。カーショー書はヒトラーの幼少期のこともけっこう詳しく書いているのに、本書は幼少期はさらっと流してヒトラーが政治家として頭角を現したあたりから描いているからだ。著者はドイツ語できるんだろうか? 邦訳の出ていない史料も読み込んでいる気配。2024/07/26
Hiroshi Takeshita
1
わかりやすく悪い。ナチスである。まるで、ブライキングボスと、バラシン、サグレー、アクボーンの様だ。て言うか、むしろアンドロ軍団が、ナチスっぽく描かれているのだけれども。しかし、あれは漫画だよ。と言えない程度に、現実の方が振り切っている。しかも、まだ、ユダヤ人への本格的迫害が行われていないのだ。イチャモンを付けて、財産を没収するくらいである。アインシュタインはパン切りナイフに文句を付けられて、別荘を取られている。コレが、アンドロ軍団的でないと誰が言える?いかにも、アクボーンがボスに耳打ちしそうな考えだ。2024/03/18
たまうさ
1
家柄も財産も学歴も無いけれどなれたのが政治家、というのが面白い。2015/04/09
VC
0
ヒトラー関係の本では今のところ一番分かりやすい。でも10巻まで集めることが出来るかな2011/01/01
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