出版社内容情報
もはや何が起っても不思議はないとは日本軍現地部隊の判断。一九三七年、盧溝橋で日中両軍は遂に全面衝突、戦況は一挙泥沼と化す
内容説明
蒋介石は重慶に本拠を移し抗戦継続を唱えたが、日本側は南京陥落こそ戦争終結の途と考えていた。やがて城都は陥ち、逃げ道を失った中国軍将兵は軍衣を捨て市中に紛れ、追撃する日本軍との間に未曾有の混乱を生ぜしめる。敗戦後、日本軍による重大な戦争犯罪の焦点として糺問された南京「虐殺」を詳細に分析した待望の第4巻。
目次
北支事変
通州虐殺事件
上海攻撃
動員百万人
保定攻略
平型関
上海決戦
南京攻略
南京『虐殺』
蒋介石ヲ対手トセズ
文物西進
台児荘
徐州
蘭封攻略
黄河円陣
黄河氾濫
漢口へ
土肥原機関
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
21
著者が、南京大虐殺をどのようにとららえているのかがよくわかります。戦場は錯誤の連続であると思いました。2022/07/19
Hiroshi Takeshita
1
もうこの時点で、軍部は予算的にも人事的にも無理だと言っているのである。それが、太平洋戦争まで発展してしまうのだから、無茶苦茶もいいところなのだ。南京攻略時の停戦工作は軍部主導だったが、政治的に邪魔をされてしまった。この時の主導者は、広田弘毅なのだから、やりきれない。この人は反戦側の人なのである。それが、意を曲げてまでの行動というのは、民意の圧力があるという事で、結局、従来、勘違いして、思い込んでいた様な、軍部の意向で突っ走ったというのではなく、国民全体が戦争に向かっていったという事なのだ。2023/08/21
イチゴバナナ
0
再読済2023/04/05