出版社内容情報
日本人にとって最も身近で最も語り難い日中戦争の真相。その発端から終末まで、戦史に稀れといわれる泥沼の戦いをはじめて再構成
内容説明
日本人戦死者五十余万、文字通り泥沼といわれ、今なお謎と闇につつまれた日中の戦い。日本の戦争史上稀れにみる汚点、そしてその後の日本の歩みに残した最大の歪みの起点とみられるこの戦争の全貌を、日中両国の厖大な史料を渉猟し再構成する。実に四千枚の雄篇。第1巻である本書は1925年春、孫文は死をむかえようとしていた。
目次
清室善後委員会
孫文の死
北伐開始
南京事件
全面清光
北伐再開
田中上奏文
蒋介石下野
山本・張密約
広東ソヴィエト政府
第二次山東出兵
済南事変
張作霖爆殺事件
張学良「易幟」
楊宇霆処刑
李宗仁の乱
田中内閣崩壊
佐分利公使の死
小幡公使拒否