出版社内容情報
"征清"の気運が高まっていた。陸相・大山巖は「戦っさ」の覚悟を決めた。明治二十七年、朝鮮豊島沖で日清の両戦艦はついに砲火を交えた。日清戦争の開幕である
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
20
なんとも中途半端な終わり方。義和団事件でぷっつり。続編として『日露戦争』8巻があるという。タイトルが大山巌なら彼の生涯をまとめて欲しかった。時代の流れを見るならいいが、個人の記録も少なく、鹿児島弁や古文で書かれているところもあり面白さは削がれている。人物としての器の大きさは感じられるが、全体像は他書に譲るしかない。 2021/04/22
BIN
6
義和団事件まで。大山巌の小説かと思って手に取って読んだもののほとんど登場しないし、せめて大山巌が生きた時代の出来事を書いているのかと思いきや肝心の総司令官を勤めた日露戦争を書いてない中途半端さ(打ち切り?)。一つ一つの出来事は綿密に調査したことが窺えるのだが、資料を整理しているだけのようであり、資料を読んだ感じです。大山巌の小説や史伝と思って読むと痛い目を見る。タイトルが不適格。2017/10/02
ホームズ
0
1996年11月10日初読