出版社内容情報
(Ⅴ)帝国の終焉。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
14
児島襄の描く太平洋戦争終結までの昭和天皇の記録、最終巻。例によって歴史の流れの中で天皇がどうふるまったか、が主題ですので、天皇個人についてはあまりページは割かれていません。敗色が強くなった日本の戦争が終結するまでですが、最後に天皇を聖断の場に持ってきて戦争を終結させたのは誰なのかが主題かな。鈴木貫太郎という茫洋としてつかみ所のない老人が、あのときなにを思っていたのかの解釈がちょっと素敵。2019/08/16
めっかち
4
栄光ある大日本帝国陸海軍が、その上層部の無能により崩壊し、多くの兵士たちが散華していく本巻は、読んでいて本当にしんどい。知らなかったのは、日本側はあくまで、自分たちで戦犯裁判を実施しようとしていたという話。もしこれができていれば、今の日本はもう少し真っ当なくにになっていたかも……。あと、下村定が、議会で「全国民に衷心よりお詫びする」と謝罪していたというのも興味深い。最後に児島襄さんは「軍は、大御心を強調したが、陸軍心、海軍心、指揮官心、参謀心だった」と重要な指摘をしている。かかる点こそ我らは反省すべき。2025/07/25
たまうさ
4
やっと全巻読了。読み終わってつくづく思うのは、昭和天皇が聡明で無私で無垢で無欲の人であったということ。読んでいて時にその余りに無私で無欲な面に「もう少し自分を主張しても…」と歯がゆく思うこともしばしばだったが、激動の昭和は彼が天皇であったからこそ乗り切れたのかもしれない。断言する、昭和天皇が敗戦を決意してくれたおかげで今日の日本があると。2015/03/09
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