出版社内容情報
今上天皇裕仁陛下の、御生誕から太平洋戦争終結までの歩みを辿り、「皇室を軸に描き出す昭和史」という異色の試みを成功させた力作。 (Ⅰ)若き親王。 解説は(Ⅱ)へ続く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
12
1981年4月初版。ほぼ40年ぶりに再読。いまの視点で見るとあれっというところもあるけれど、これだけあの時代とあの人を、精緻に、淡々と、しかも力強く描き出した筆致は見事。たとえば、虎ノ門事件の犯人・難波大助をその家庭事情から生き方まで細かく細かく描き出した執拗さも、さすが。良子女王(のちの香淳皇后)の初々しさが素敵。この巻は、昭和天皇・裕仁の誕生から大正天皇の崩御まで。いいねえ、児島襄節。次も探してみようか。2019/01/31
たまうさ
1
若き昭和天皇の純真無垢さに心打たれた。2014/07/08