出版社内容情報
今上天皇裕仁陛下の、御生誕から太平洋戦争終結までの歩みを辿り、「皇室を軸に描き出す昭和史」という異色の試みを成功させた力作。 (Ⅰ)若き親王。 解説は(Ⅱ)へ続く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
13
1981年4月初版。ほぼ40年ぶりに再読。いまの視点で見るとあれっというところもあるけれど、これだけあの時代とあの人を、精緻に、淡々と、しかも力強く描き出した筆致は見事。たとえば、虎ノ門事件の犯人・難波大助をその家庭事情から生き方まで細かく細かく描き出した執拗さも、さすが。良子女王(のちの香淳皇后)の初々しさが素敵。この巻は、昭和天皇・裕仁の誕生から大正天皇の崩御まで。いいねえ、児島襄節。次も探してみようか。2019/01/31
めっかち
3
昭和天皇の半生を描いた児島襄の代表作。刊行当時はまだ昭和帝がご在位しておられたので、書名は「天皇」。本書で描かれるのは、ご降誕から、大正天皇の崩御まで。児島さんの文章は読みやすいし、色んなエピソードが散りばめられてるから、飽きることがない。学生時代や、欧州外遊時の話は特に面白かった! 昭和100年の今日、復刊される価値のある良書だと思う。2へ。2025/07/08
たまうさ
2
若き昭和天皇の純真無垢さに心打たれた。2014/07/08