文春文庫<br> 日本の町

文春文庫
日本の町

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167138110
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

金沢、長崎、小樽……日本の八都市を選び、その町をその町たらしめているものは何かを風土、歴史、文学から把えた造詣深い都市論

内容説明

前田利家はなぜ隻眼の肖像を描かせなかったか。笹かまぼことてんぷらの関係。京都人が瀬戸内の魚を食べないわけ―。金沢、小樽、宇和島、長崎、弘前…。日本の八つの町を選び、その町をその町たらしめているものは何かを、風土、歴史、文学から探る。座談の名手二人がおくる、造詣深いオシャベリ都市論。

目次

金沢―江戸よりも江戸的な
小樽―「近代」への郷愁
宇和島―海のエネルギー
長崎―エトランジェの坂道
西宮芦屋―女たちがつくった町
弘前―東北的なもの
松江―「出雲」論
東京―富士の見える町

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

13
これも丸谷さんと山崎さんとの対談集の中の町に関するものだけを集めたものです。8つの都市を取り上げてその歴史的な観点からの二人の碩学の感想をうまく引き出しているように思われます。解説で川本三郎さんも書かれていますが、読んでいるとその町にいきたくなってしまいます。とくに宇和島や松江が個人的には気に入りました。2014/07/03

悠々人

5
金沢を含む8都市を通じての日本文化論です。かなり、知的刺激がありました。2014/08/02

みつ

4
取り上げられるのは、金沢、小樽、宇和島、長崎、阪神間、弘前、松江、東京の7都市1地域。各地でもてなしを受けた後の対談だが、どの町も気持ちがいいという感想はそのためではなかろう。都市の清濁合わせのむ猥雑さよりは小綺麗さに惹かれる二人の視点は、東京についても変わらない。純粋に江戸の町としての金沢、港町小樽が衰退した理由、北陸の端としての京都、東北の端としての東京、山・海・坂が都市にもたらす効果など興味深い。1980年代、バブル経済が日本を覆い尽くす前の対談。各都市はその後大きく変貌する。約30年ぶりの再読。2020/12/30

地を這う円盤

3
幾度となく再読している。ここにピックアップされている都市が一捻りある都市ばかりで良い。2021/11/28

suzy

3
山崎氏の訃報に接し何度目かの再読。自分が持っている本の中でも最も好きな本の一冊。人にも勧めている。お二人の対談に混ざれるようになりたいと思って二十数年。足元にも近づけず。初読のあと、湯島聖堂で富士を中心(偏心)に置いた江戸図を観た。続きが読みたかった。合掌。2020/09/08

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