出版社内容情報
団地に住みたい…その夢がかなえられてみると、理想と現実との差が身にしみる。現代の典型的風景である団地に焦点をあて、そこに生きる人々の悩み多い生活の悲喜劇を描いた長篇。解説・塩田丸男
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りい
2
この本が書かれた時代背景が丁度私の子供の頃なので、至る所で懐かしさを覚えた。白黒からカラーにテレビが変わる時代。あの当時の両親の姿も垣間見た気がして、郷愁に耽りながら読んだ。高度経済成長でめまぐるしく変わっていく時代を背景に、一大企業の社宅でのできごと。あの当時の女性と今の女性の意識は大きく違ってきていると思うけれど、本書に出てくる「母として、妻として」の女性たちには今の女性の姿も見えて、人間って根本の部分は変わらないのかなと思うと可笑しくなった。「モーレツ社員」って言葉懐かしいな。2013/02/03
ぴかちか
0
悟は当時の自分、音子は当時の母そのもの・・・でも今になれば母の気持ちもわかるようになり、当時を振り返りつつ、考えながらじっくり読みました。我が家も団地ではないが社宅住まいで、並んだ家に気を使って生活してたこと、母がPTAの集まりに苦労してたこと、子供にとってみれば理不尽な母の要求に反発した自分・・・いろんなことを思い出しました。そして今なら母の気持ちもわかる、今の自分。当時は母に悪いことしたなぁ、母もとまどってたんだろうな、父と子供の足引っ張ってはいけないと、思ってたんだろなぁ~。 懐かしいけど、あまり思2012/11/10
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