文春文庫
武将列伝―戦国揺籃篇 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167135546
  • NDC分類 281
  • Cコード C0193

出版社内容情報

簒奪、裏切り、謀殺、武将の様々な姿
源平時代から南北朝を経て下克上の世になると武将たちもその姿を変える。悪党や流れ者が一国の武将になる世が登場するのである

担当編集者より
今回登場する武将は足利尊氏、楠木正儀、北条早雲、斎藤道三、毛利元就、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉の八人である。南北争乱を経て、世は下克上の戦国時代へと移るにしたがい、武将の資質も変化していく。軍事的才能だけではなく、領内を経営する能力も必要とされていく、つまり軍人と経営者両面なのである。

内容説明

今回登場する武将は足利尊氏、楠木正儀、北条早雲、斎藤道三、毛利元就、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉の八人である。南北争乱を経て、世は下克上の戦国時代へと移るにしたがい、武将の資質も変化していく。軍事的才能だけではなく、領内を経営する能力も必要とされていく、つまり軍人と経営者両面なのである。

著者等紹介

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
明治34(1901)年、鹿児島県に生れる。国学院大学を卒業後、指宿や京都で中学校教師を務めるかたわら創作にはげむ。「サンデー毎日」大衆文芸賞受賞を機に、執筆生活に入る。昭和11年、『天正女合戦』で第3回直木賞を受賞し、文名を不動のものとした。和漢の書にあまねく通じ、綿密な時代考証の上に独自の史観を展開し、小説に随筆に新たな領域を拓き、多くの著作を残した。昭和52年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yoshida

130
鎌倉末期から安土桃山の終わりに活躍した武将8名についての、海音寺潮五郎による評伝。足利尊氏から豊臣秀吉まで。私は南北朝時代や室町中期の歴史に詳しくなく、興味深く読了した。室町幕府の成立過程や南北朝の争いは実に興味深い。足利尊氏の偉業には弟の足利直義、家宰の高師直の力が大きかったことを改めて知る。南北朝の争いは約60年。日本の皇室が別れ、支持する武家も様々に変わる。日本の混乱が何とか約60年で終結したのは喜ばしいところだろうか。北条早雲や斎藤道三も詳しく知ることが出来た。古い作品だが読み応えある一冊だった。2018/08/27

さつき

26
本作で取り上げられている人物は、足利尊氏、楠木正儀、北条早雲、斎藤道三、毛利元就、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉です。他に巻末に信長と秀吉についての文章も掲載されていました。どれも面白かったですが、特に楠木正儀については何も知らなかったので興味深かったです。北条早雲は地元の英雄だけに、自分では忘れていた聞いたことのあるエピソードが多く、懐かしい気持ちがしました。子どもの頃に祖父に聞かされていたのかも。戦国時代はやはり人物が多く面白いですね。次巻にも期待したいです。2016/03/09

TheWho

19
歴史小説の大家が、鎌倉末期から戦国末期までの八人の武将を戦国揺籃期の人物として焦点を当てた列伝記。鎌倉幕府滅亡から建武の新政、南北朝争乱期の足利尊氏と楠木正儀、下克上の梟雄とした北条素雲と斎藤道三、正に戦国大名として代表格の武田信玄と毛利元就、そして戦国時代を終わらせた織田信長と豊臣秀吉を戦国時代を体現する、揺籃期の人物として資質、才能、能力そして歴史上の位置づけ等を諸文献の事績や著者の解釈、想いを含めて劇的に語っている。日本史上最も荒々しくも好まれる時代を体現できる面白い一冊です。2015/07/14

しーふぉ

18
残虐な信長、人を殺したがらない秀吉のイメージがあったが、鳥取城の兵糧攻めで城内の民間人が飢えて脱出したがるのを脱出を許すと食糧の消費が減るので鉄砲で容赦なく撃ち。その死体を城内の兵士が奪い合うというこの世の地獄が出現したという。どっちが残虐なのか。2020/12/10

たなかか

12
海音寺潮五郎の人物評 楠木正儀 なるほど〜 国盗り物語を読むため戦国のダイジェストと道三の人となりを勉強2018/01/03

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