出版社内容情報
上杉謙信は高血圧で武田信玄は低血圧ではなかったか、など定評ある歴史通が、豊富な史料を駆使して歴史の裏話を縦横に語る随想集
内容説明
上杉謙信は高血圧で、武田信玄は低血圧でなかったか。豊臣秀吉が成功者の常として少年期の苦労を語らなかったのはどうして。徳川家康はヤキモチやきだった…。剣豪の話から大奥のこと、戦国の英雄の秘話、明治維新の裏話など名立たる歴史通の作家が、歴史の本当に面白いところを縦横に語りつくした楽しい話題が満載の一冊。
目次
兵法者
玉の輿物語
お大名
戦国英雄の性格解剖
鶏肋集
乱世の英雄
物語武勇伝
正宗と村正
西郷南洲の悲劇
西南戦争遺聞
狂気の武蔵
最初の電話と日本人
王朝時代の幽霊
明治維新史管見
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
13
「煎豆をかじりつつ古今の英雄豪傑を罵倒するは人生最上の快事である」と語った荻生徂徠の如く歴小説の大家の著者が描く歴史エッセイ。剣術の流派、剣豪の話しから始まり、戦国大名の女性の好みや性格、明治維新時の逸話、そして幽霊の話等、様々な時代の歴史上の主人公の裏話を語り尽くす。著者は、あとがきで「小説を書くのは苦痛の点が多いが、史話や史論を随筆風に書くのはまことに楽しい」と結んでいる。歴史の大家の歴史よもやま話を満喫出来る面白い一冊です。2015/05/31
Kusashiai
4
随筆・エッセイで軽めのモノを読みたいと思って手に取ってみた。とは言うものの、日本語がしっかりしているし、読んでいて満足感高し。個人的には、剣術・兵法関連の歴史の話が面白かった。一つ一つの話が短いので、パッと読みたい時に手に取って、サッと読めるのも良かった。久し振りに歴史小説家の文章を読んでみたが、「やはり文章の格調の高さが違うなぁ」と感じますね。2012/03/12
春
3
これはかなり古い本ですが、しっかり楽しめました。個人的には人斬半次郎の話が好きでした。2013/12/01
Ribes triste
2
歴史エッセイではあるが内容は濃い。歴史に詳しい人ほど読めば面白いと思う。そのくらい、潮五郎はマニアックです。2015/02/25
AR読書記録
2
歴史ものは,小説小説小説エッセイくらいの割合で読んでいくのがいいんじゃないかと思う.歴史小説家のなかには,広大で豊饒な知識(文献などから読む/読み解く過去の人々のさまざまな営みについて)の海があって,作品はそんななかで凝縮し浮かび上がった島のようなものだと感じられる.2013/08/19
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