出版社内容情報
大槻伝蔵、天一坊、田沼意次、鳥居耀蔵、高橋お伝、井上肇の六人をとりあげ、悪人と呼ばれている人物の、さまざまな真相を解明してみせた名史伝。解説・綱淵謙錠
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
26
悪人の規模がかなり小物化したように感じます。いうなら時代が安定したため小役人のような悪人しか名を成せなくなったのかなあと思いました。鳥居耀蔵、井上馨が面白かったです。2025/04/08
出世八五郎
14
近代は価値観が現代に近いので、悪人らしい悪人が多く取り上げられている。この巻になると資料棒引きした印象のものが多くなり、小物も二名ほど取り上げられる。山田風太郎作品でよく取り上げられる鳥居耀蔵は悪人というかルサンチマンであり何も成し遂げず邪魔ばかりする人物。かと言って金銭的俗物でもなく怨念だけが生甲斐で現代で言えば朝日新聞のような存在。列伝シリーズ通して大推薦しますが、由比正雪や大久保長安など脇の人物伝も読みたかった。長い年月積読してからやっと読了。2014/10/08
きり
3
いっきに行きました!このシリーズ大好きだったな。武将列伝寄り好きだったです。2009/10/12